減量(ダイエット)治療
なぜ耳鼻咽喉科で減量治療なのか?

当院では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を行う中で、多くの患者様が肥満と関連した症状に悩まされていることを実感してまいりました。睡眠時無呼吸症候群の患者様の約6割が肥満を合併しており、体重減少により症状の大幅な改善が期待できることが医学的に証明されています。
このような背景から、当院では患者様の根本的な健康改善を目指し、減量サポートをいたします。
単なる美容目的ではなく、医学的な根拠に基づいた肥満治療により、睡眠時無呼吸症候群をはじめとする様々な健康リスクの改善を図ります。
ウゴービ(セマグルチド)による肥満治療
ウゴービ(Wegovy)とは、日本で肥満症に対して適応を有する唯一のGLP-1受容体作動薬です。
週1回の自己注射により、食欲抑制と満腹感の持続をもたらし、無理のない体重減少を実現します。
成分・作用
GLP-1受容体作動薬「セマグルチド」を有効成分とし、週1回の皮下注射によって食欲抑制と満腹感の増加を促します。
臨床効果
臨床試験などで数か月~1年で体重が数パーセントから10%以上減少した例があります。
注意点と副作用
注射部位の反応、吐き気・下痢・便秘・消化器症状などが起こる可能性があります。定期的な医師のフォローが重要です。
他の薬剤は使用しません
マンジャロ(チルゼパチド)、リベルサス(セマグルチド経口薬)、SGLT2阻害薬、メトホルミンなどの糖尿病治療薬が
肥満治療目的で使用されるケースがありますが、これらは肥満症に対する適応がありません。
当院では安全性を最重視し、適応があるウゴービのみを使用いたします。

ウゴービに期待できる効果
当院が選ばれる理由
01医学的に基づいた処方
美容目的ではなく、医学的な適応に基づいてウゴービを処方します。
02安全性の重視
適応外薬剤は一切使用せず、肥満症に適応が認められている唯一の薬剤、ウゴービを用いて治療を行います。
03専門医による管理
定期的な診察と検査により、安全に治療を進めます。
04睡眠時無呼吸症候群との総合治療
必要に応じて睡眠検査や睡眠時無呼吸症候群の治療も同時に行えます。
減量治療の治療対象となる方
- BMIが一定以上の肥満の方(例:高度肥満、または肥満による健康障害を合併している方)
- 睡眠時無呼吸症候群をはじめ、肥満が症状を悪化させていると考えられる方
- まずは生活習慣の改善で体重減少を図ってきたが十分な効果が見られない方
- 医師の診察・指導を受ける意思がある方
※美容目的のみの減量は対象外とさせていただきます。
※既往歴・薬剤歴などによりウゴービが適さない場合があります。
治療の流れ
初診(約30分)
治療開始後の経過観察
- 1か月後
- 副作用の確認、体重変化の評価
- 3か月後
- 効果判定、治療継続の検討
- 6か月後
- 総合的な効果評価
- それ以降
- 3か月ごとの定期診察
治療期間
- 目標体重到達後は維持療法を検討
- 一般的に6か月~1年程度
- 個人差により期間は調整いたします
料金について(自費診療)
診察・検査費用
初診料(血液検査込み) | 5,500円 |
---|---|
再診料 | 2,200円 |
定期血液検査 | 3,300円 |
※ すべて税込み価格
薬剤費用
投与量/1回分 | 本数/1ヶ月 | 料金の目安 |
---|---|---|
0.25mg | 1本 | 15,000円 |
0.5mg | 1本 | 21,000円 |
1.0mg | 1本 | 28,000円 |
※ すべて税込み価格
※用量は段階的に増量していきます
※高用量製剤は取り寄せとなる場合があります
※当院で処方するウゴービは国内正規品です
よくあるご質問
個人差がありますが、6か月で5-15%の体重減少が期待されます。睡眠時無呼吸症候群は、10%の体重減少で改善するケースが多いです。重要なのは健康的で持続可能な減量です。
主な副作用として吐き気、下痢、便秘等の消化器症状があります。多くは治療開始初期に軽度に起こり、継続により改善する傾向があります。
当院では保険診療でウゴービの処方はできません。
メッセージ
当院の減量治療は、単なる体重減少ではなく、睡眠時無呼吸症候群をはじめとする肥満関連疾患の根本的な改善を目指しています。耳鼻咽喉科専門医として、呼吸に関わる問題も含めて総合的にサポートいたします。
健康的な体重減少により、より良い睡眠と生活の質の向上を実現しましょう。まずはお気軽にご相談ください。