睡眠時無呼吸症候群・過眠症
(ナルコレプシー)
日本睡眠学会 認定医です
当院の医師は、日本睡眠学会 認定医です。睡眠障害に関する検査・診断・治療を行っておりますので、睡眠について気になることなどありましたら、ご相談ください。
日本睡眠学会より専門医療機関(A型)の施設認定を受けました
西三河では唯一、愛知県内では大学病院を除きA施設としては4施設となります。 (2021年7月現在)
これは睡眠時無呼吸症候群だけではなく、過眠症やむずむず脚症候群など睡眠障害全般を診療し、終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG)や反復睡眠潜時検査(MSLT)を用いて適切に診断し、治療できる機関に認定されるものです。
これからも、これまで以上に睡眠医療にスタッフ一同精進してまいります。
睡眠時無呼吸症候群・過眠症
(ナルコレプシー)
昼間に眠気が強くて、仕事や勉強に集中できない
過眠などの睡眠障害を引き起こす病気はいくつかありますが、大きく次の3種類にわかれます。
- 睡眠中の身体の症状のために深く眠ることができず、慢性の睡眠不足になっている
- 脳内の睡眠調節機能がうまく働かず、日中に強い眠気が起こる
- 精神/心因によるもので、睡眠障害が起こっている
当院では1と2の睡眠障害について、診断・治療を行っています。
3の精神・心因的な睡眠障害の治療は行っておりませんので、ご了承ください。
睡眠障害の対象疾患について
当クリニックでは対応できる医師が限られており、当面の間、睡眠障害の対象疾患については、以下の通りとさせていただきます。
大変申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
- 睡眠呼吸障害 : 睡眠時無呼吸症候群、肥満低換気症候群、カタスレニア(うなり声)など
- 過眠症 : ナルコレプシー、特発性過眠症
- 睡眠中の異常行動 : レム睡眠行動異常症、パラソムニア(夢遊病)など
- 睡眠中の異常運動 : レストレスレッグズ症候群、歯ぎしりなど
- 不眠の診療に関しては対象を「不眠症で通院されている医療機関から紹介状(診療情報提供書)をお持ちの方」とさせていただきます。
- 睡眠覚醒異常(起床困難、昼夜逆転など)の方は診療の対象外とさせていただきます。
なお、診察の結果、下記と考えられた場合も、診療の対象外とさせていただきます。
ご希望により他専門医療機関のご紹介させていただきます。
- うつ病や適応障害など精神疾患や発達障害などに伴う不眠と考えられる場合
- 睡眠薬や精神安定剤などの薬物依存、アルコール依存と考えられる場合
- 不眠が他の身体・神経疾患により生じていると考えられ、その治療が優先される場合など
睡眠時無呼吸症候群
「睡眠中の呼吸障害のために深く眠ることができず、慢性の睡眠不足になっている」という症状に代表されるものが、睡眠時無呼吸症候群です。
この病気は眠りだすと呼吸が止まってしまいます。苦しくて眠りが浅くなりますので、しっかり身体を休めることができず、慢性的な寝不足になります。
睡眠時無呼吸症候群では、昼間に眠気があるだけでなく、夜間に長時間の酸欠状態があるために身体に負担がかかります。
そのため、高血圧を引き起こしたり、動脈硬化が進行して心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしたり、糖尿病が悪化しやすくなったりします。また、長期間続くことにより、将来的に認知症への影響や皮膚の老化や脱毛など身体への影響もわかってきました
睡眠時無呼吸症候群の診断・治療と合わせて、生活習慣病の管理が大切になります。
当院は耳鼻科ではありますが、生活習慣病の管理も行っておりますので、現在生活習慣病の治療中の方もお気軽にご相談ください。
ナルコレプシー(過眠症)
「睡眠時無呼吸症候群かも…」とご相談いただく方は過眠症(ナルコレプシーなど)のことがあります。特に10代~20代前半の方に多く、おうちの方が心配になって相談に来られ、発覚するケースが多いです。
聞き慣れない名前かと思いますが脳内の睡眠覚醒調節機構に一時的に脳内の睡眠調節機能に障害が起こっている状態です。
現時点で根本的な治療法はありませんが、くすりによって症状を抑えることができます。
当院でできる検査・治療
睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシー(過眠症)の診断を行います。
問診などで症状の程度やご希望をお伺いし、必要に応じて適切な検査をご提案します。
在宅睡眠検査(簡易検査)
ご自宅にて手軽にいびきや呼吸をチェックできる検査です。
手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を調べます。
酸素飽和度を調べる検査(パルスオキシメトリー)と、気流やいびき音から気道の狭窄や呼吸状態を調べる検査とがあります。
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
クリニック内にある完全個室の睡眠検査室で1泊していただき、睡眠時の身体の状態をモニター検査します。
頭や額、目の周囲、あご、首、胸部、腹部、指にそれぞれセンサーを取り付けて、朝まで眠っていただきます。検査担当者が別室にてモニタリングしています。
反復睡眠潜時検査(MSLT)
終夜睡眠ポリグラフ検査検査の翌日に、昼間の眠気を調べる検査です。
日中2時間以上ごとに計4回、反復睡眠潜時検査検査を行い、入眠潜時を測定します。
3割負担の方の検査費用の一例
簡易検査(パルスオキシメトリー) | 300円 |
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簡易検査 | 約3,000円 |
終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査 | 約 15,000円 |
終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査 + 反復睡眠潜時検査(MSLT)検査 |
約20,000 円 |
※初診料・再診料の他、入院を伴う場合、または別の検査を併せて行う場合などは状況に応じて別途費用がかかります。(詳しくは医師にお尋ねください)